初動負荷理論のトレーニングを自宅で効果的に行うやり方について。

初動負荷理論をご存知でしょうか?たとえば、ウエイトトレーニングは人工的に負荷強度を強くしていくトレーニングですが、それとは逆に本来の運動に近い自然な負荷の与え方を行う鍛え方を目的としたトレーニングです。

ウエイトトレーニングでもバーベルを持ち上げる際に地面からバーベルが離れた瞬間が一番力が入る状態であり、ウエイトが挙がり切ったときには負荷が抜ける。確かにやってみるとよくわかります。ベンチプレスでも持ち上げる瞬間。

力の発動の段階が一番パワーを必要とします。そのまま勢いに乗りウエイトが挙がってしまえば初期段階よりもパワーは必要としないわけです。このように初動時に負荷エネルギーが一番大きくなるのが人間の自然本来の運動負荷であるという考え方なのですね。

ただ、ウエイトトレーニングの場合は初動時だけではなく常に負荷エネルギーを与えるようなトレーニングなので理論的には全く異なるものです。ピーク時にも負荷をかけるのでどちらかといえば終動負荷トレーニングというものに分類されます。

特にそれがわかるのはウエイトを上げきるときは力が初動よりも必要としませんが戻すときに再度力が入りますからね。また、ウエイトはとにかく力む。初動負荷の場合は力みを捨てます。また、日本人は欧米人とは骨のつくりや関節のつくりが異なるためいきなりウエイトトレーニングなどで鍛えて体を大きくするとバランスが崩れやすくなるといわれています。

けれども、初動負荷トレーニングであれば柔軟性が高まり人間が持つ本来の動きができるようになります。拮抗筋を防ぎ、関節の可動域を増やしたり、主導筋の弛緩、伸張、短縮の「SSC」が発現されます。

この初動負荷トレーニングは、腕立て伏せや腹筋などの自重トレーニングをはじめとしたものから、初動負荷トレーニングの機械によるマシントレーニングもあります。なので筋肉を大きくするのではなく、関節可動域の開発、柔軟性の向上、スピードの向上、持久力の向上、こういったところを目的とします。

イチロー選手がどうして初動負荷トレーニングを好んでいるのか?

イチロー選手はウエイトトレーニングを嫌っていて絶対にやらないそうです。ただ、本人もウエイトトレーニングをやったことがあるらしいのです。やれば体も大きくなるし鏡を見るといい感じになるのではじめは満足していたそうです。

しかし、体を大きくしてプレイしてみるとスピードが以前よりもずいぶんと衰えてしまいウエイトトレーニングをそれ以降やめて体ももとに戻したそうです。イチロー選手曰く、野生動物はウエイトトレーニングはやらない。

特に、日本人はウエイトなんてやったら体のバランスを崩しやすいし怪我もしやすくなるとコメントしています。確かにウエイトトレーニングをやらないスポーツ選手はイチロー選手以外にもいます。

例えば、格闘家のグレイシー一族。しかも、彼らはほかの選手と比較して選手生命が長いような気がします。そんな中で注目されている初動負荷トレーニングが注目されている秘密は、リラックスしながら筋肉の弛緩、緊張を繰り返す。

もちろん、名前のごとく初動で大きな力を出すのですがこれは力むのではなく力を抜いた状態で力を出すというイメージなんですね。そこがウエイトとは少し違う点です。以前解説した中国武術のパンチの理論と似ているかもしれません。

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2016.12.25

確かに大きな力を出すのには筋力が必要になりますが脱力をしたうえで力を出すということ。筋トレは二の次でありまずはこういった体の使い方を覚えないと大きな力を出すことはできないって話なんですよね。

自重トレーニング=初動負荷トレーニングではない?

では、自宅で初動負荷トレーニングをやってみようと思ったときに、スクワット、腕立て伏せ、腹筋などの自重トレーニングを行おうとする人もいるかと思います。ただ、この通常の自重トレーニングを初動負荷トレーニングにするかどうかは自分次第。

例えば、腕立て伏せの場合は両手両足を床についた状態でキープを行うため常に負荷がかかっている状態です。確かに初動負荷となる床を押し出すときに一番力がかかりますがピークである上がりきったときも体を支えているわけなので力が入っている状態。

ここでまずは力みというものをなくす必要があります。そのため両足ではなく両膝を床につけて四つん這いになります。その状態から床を押し出し上半身起こします。このときに床を押す際に力が入り、離れたときに起きるので力が入らなくなりますよね。

もちろん、負荷がかかりにくいようなトレーニングですから筋力アップにはなりませんけれどもこれが初動負荷トレーニングというものです。通常の自重トレーニングを少しだけ変えるだけで初動負荷トレーニングになります。

こちらでは、自宅でできる初動負荷トレーニングを解説されていますので参考までにご覧ください。

初動負荷トレーニングと筋トレはどっちがいいのか?

これはどっちがいいとかではないと思います。目的用途に応じて選択すればよいのです。または両方行うのが良いでしょう。筋力を増強したいのであれば初動負荷トレーニングというやり方ではかなり難しいと思いました。

一方、ウエイトトレーニングであれば筋力は簡単に鍛えることができますが、その反面、けがをするリスクがありますし、体のバランスが崩れやすい。そして、スピードが殺される。体が硬くなるなど様々な副作用もあります。

ただ、やり方次次第ではこの副作用を克服することもできるものです。本来の人間のバランスを考えるならば初動負荷トレーニング+スポーツ競技が一番良いのではないかと。僕も武術をやっていたときは速攻でパワーアップを狙いウエイトをスタートしましたが本来なら少し邪道なやり方ですからね。

まあ、健康的にトレーニングをしたいなら断然初動負荷トレーニングでしょう。ウエイトトレーニングなんて心拍数もバクバク。血圧も上がりますから、正直体にはあんまりいいものだとは思っていません。だけどパワーアップには手段を選ばないということでやってますw